2016-11-16

002_草屋根プロジェクト

とある改修案件で、草屋根の検討が始まりました。

植栽やガーデンデザインの専門家の皆さんとの協働プロジェクトです。


まずは、自然の植生の中から選んだ美しい植物たちを種や株分けで増やし、
大切に育てていくことから。














あるべき姿、あるべき形とは、、色々と考えさせられることばかり。

雑草という言い方に違和感を持っていたので、

目からウロコのお話をたくさん聞くことができました。

学び多き機会になりそうです。



2016-10-01

001_給下の家、設計スタートです

独立して初めてとなる、新築住宅の設計をご依頼頂きました。

明るく活発な知人夫妻の、新しい暮らしの場をデザインします。


立地はアトリエからほど近い、田園風景を見渡す団地の一角。


敷地近くからまっすぐに続く道。















いい風が吹いていました。

2016-08-21

*永見窯にて

アトリエのある雲南市三刀屋町には、
敬愛するものづくりの大先輩たちが大勢いらっしゃいます。

その中のお一人、峯寺のふもとに築窯されている窯元・永見窯さん。



去年の秋に注文していた小皿がようやくできたとのことで、独立のご挨拶がてら工房にお邪魔して来ました。

素朴で実直、チャーミングな永見さん。

そのお人柄が仕事場の雰囲気にも、仕事にも現れていると思います。















「陶芸の仕事の上では

50代が精神的にも技術的にもピークだったかもしれない」

との言葉。



私はというと、年が明ければ齢40。不安より楽しみが勝る今日この頃。

よき仕事を、丁寧に、楽しみながら、続けて行きたいものです。

2016-07-01

*独立して最初のデザイン

2016年の5月末に勤め先を退職するまでの半年間、

開業準備は空き家探しと掃除やペンキ塗りの作業しか進まず

名刺の完成は6月後半になってしまいました。


事務所の理念が全て表現される名刺をと、

シンプルな美しさが際立つよう自らデザインしたものです。

「素」という意味を表すような、やや強い手触りのテクスチャーの白い紙に


手仕事の素朴さや優しさが感じられる仕上がりとなるよう、

活版印刷で刷っています。
 






印刷は、前職でお世話になっていた三和印刷の川瀬さんが、去年勤め先で立ち上げられた

「出雲活版室」にお願いしました。

島根のとある中山間地にて活版印刷業を営まれている方が会社を畳むことになった際、
 

川瀬さんが機材を譲り受け、今に至るとのこと。



ちなみに、活版印刷しかない時代

版を押した際の凹みが少ないものが、技術的に上で品質の良い物とされていたそうです。

現在ではその凹みが逆に活版印刷らしさであると、良しとされることが多いですよね。



ともあれ

独立して初めてのこの名刺、たくさんの方のお手元にお渡しできたらと思います。

2016-06-15

はじめましてのご挨拶|アトリエ素と|です。

向夏の季節。
このたび島根県雲南市三刀屋町に残る旧歯科医院の建物をお借りして、建築の設計、暮らしとアートにまつわるアトリエ(と、ギャラリー)を始めることといたしました。

改めましてご挨拶を。

設計事務所としての屋号は

・・・・・・・・・・・・・・・
一級建築士事務所  アトリエ素と
・・・・・・・・・・・・・・・

と申します。


素は「そ」と読んでくださいね。









 


ブログのタイトルにも付けている“素を以て絢を為す” の素は、
真っ白な、まっさらな、布の状態を表します。


また、素材そのものの「素」
自然な状態を表す「素」

一つ一つの要素や単位としての「素」

そうした 素と、

様々な思いや活動、表現、事象としての「こと」を大切に、

空間を創ることができたらと

そういった思いを込めてこの屋号を名付けました。


建築は単体で成り立つものではなく、

建築を取り巻く様々な環境とは切っても切り離せないものです。


そして、土地のもつ力、自然環境、これらとの関係性は当然考慮すべき重要なことではありますが

その建築空間で展開される行為の可能性、

関わる人たちの思い、

これらを丁寧にすくい上げ、

形にしていくことが大切だと考えています。




簡単な紹介ではありますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。




開業前の事務所の様子。

2016-06-05

事務所開きのご挨拶

2016年6月5日

向夏の季節

このたび島根県雲南市三刀屋町に残る旧歯科医院の建物をお借りして、

建築設計事務所を開業いたしました。


建築設計事務所としての屋号は
 
一級建築士事務所  アトリエ素と| と申します。
 
素は「そ」と読んでくださいね。



変わった名前ですね、と度々由来を聞かれるので、
こちらのブログでも記しておきますが

 

建築は素|そ|と 事|こと|から創るもの

という理念を事務所名の由来にしています。





素、事、という言葉で思い浮かぶイメージはどのようなものでしょうか。




素材そのものの「素」

自然な状態を表す「素」

一つ一つの要素や単位としての「素」

 
私の名前の一字が入った “素を以て絢と為す”  という論語の一節では
 
真っ白な、まっさらな、布の状態を表します。


また、「事」とは

現象や出来事、行為や事柄、思いや活動など、

間と共にある思考や意識の対象となる様々な「こと」。

クライアントの皆さまの「事」


地域の皆さまの「事」

環境や景観、歴史、文化・・・



そうした「素」と「事」を丁寧に引き出し、

空間やカタチに表現していくのがデザインの本質だと捉え

「素」と「事」から 建築を創る、ということを理念として設計の仕事を続けています。



ただ素材を組み合わせて完成するのが建築ではないのですから。
 
 
 












 








写真は2階に設けたアトリエの一室。
1階は暮らしとアートにまつわるギャラリーとして使えるよう、引き続き準備中です。


色々な意味でスロースタートとなりましたが、皆さまどうぞ宜しくお願いいたします。